入賞提案

毎日新聞社賞
『グラフピース 〜graffiti & peace〜』岐阜総合学園高等学校(岐阜県)

コンセプト

「絵の描けるテント」で、被災地に笑顔を。

世界各地を襲う自然災害により、住居を失い、苦しい生活をしている人々がたくさんいます。一方で、例えば中国・四川大地震の被災地では、300万張りのテントが不足しているとの報道がありました。こうした環境下にいる人たちの、明日への不安やいらだちでいっぱいの心を少しでも癒すことができたらと思い、絵の描けるテント「グラフピース」を提案します。グラフピース(落書き+平和)という名前には、絵で平和を創りたいという願いを込めました。テントの側面に、子供から大人まで、自由に描きたいものを描きます。絵を描くことで気持ちが前向きになり、皆で絵を完成させる過程で、コミュニケーションが図れます。不足しているテントを補い、かつ被災地の暗い雰囲気を明るく変えることができるのではないかと考えました。

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受賞者の声

柴田晃佑(3年)

柴田晃佑(3年)

授業の一環としてデザ選に応募しました。チームが決まり、作業が始まっても、私はあまり協力的ではありませんでした。でも、決勝大会出場が決まってからは3人で協力し合えるようになり、私はプレゼン用テント作りを主に担当しました。山形に着いてからも全然セリフが頭に入らず、焦りましたが、様々な世話をしてくださった皆さんのおかげで有意義に過ごせました。これから、さらにデザインの幅を広げていきたいです。

長谷川綾桂(3年)

長谷川綾桂(3年)

今回、毎日新聞社賞をいただいてとても驚いています。準備中は期末テスト等とも重なり、試行錯誤を繰り返しながらシナリオやテントの模型を作るのはとても大変でした。しかし、本番のプレゼンテーションでは、リハーサルを何度も繰り返したおかげもあって、納得のいく発表ができました。デザ選では大きな経験をさせていただき感謝しています。これからもデザインについて深く考えていきたいと思っています。

佐藤睦(3年)

佐藤睦(3年)

学園祭の準備期間等とも重なったこともあり、発表の準備はとても大変でした。そして、慌しい雰囲気のまま山形へ…。楽しみたいという気持ちと、本当にできるのかという不安が大会直前までありましたが、スタッフ、サポーター、事務局の方々のおかげで満足のいく発表ができました。私はデザ選によって自分自身が大きく成長できたことを実感しています。この経験を、これからの自分の進路や夢に生かしていきたいです。

指導教員:安達純彦 教諭

指導教員:安達純彦 教諭

決勝大会がいかに高いレベルかを知っていただけに、出場が決まったとき、大変なことになったと思いました。今回の取り組みには「コミュニケーション」というテーマを設けました。未熟な点がいっぱいあるかもしれないけれど、「伝えたかったものは何なのか」がしっかりと伝わる発表にしようと生徒は取り組んできました。生徒の力で事を運ぶのが一番いいものになると考え、教師が口を出したくなるのをできる限り我慢するよう心がけはしましたが、きっと生徒は苦しかったと思います。でも淡々と楽しくやっているようにも見えました…。サポートスタッフの皆さんの力を巻き込みつつ、「グラフピース」は本番を迎える直前まで、不安要素を一歩一歩乗り越えながらきました。公開プレゼンテーションは、どのチームも斬新な切り口が素晴らしく、デザ選の凄さを物語っていました。また勉強になりました。