『持ち物アルバム』

伊東高等学校城ヶ崎分校(静岡県)
行田麻衣(3年)/飯田すみれ(3年)/善積早紀(3年) 指導教員:大津忍 教諭

物との思い出を蘇らせるアルバム

例えば、誰もが持っている携帯電話。あなたの携帯は何台目ですか? はじめて携帯を持った時の気持ちを覚えていますか? 今の私たちは、飽きてしまったり新しいものがほしくなったりして、簡単に物を買い替えてしまいますが、それでいいのでしょうか。私たちが使ってきた持ち物は、一緒に人生を歩んできた大切な友だちです。『持ち物アルバム』では、1台2台ではなく「代」を使うのが最大のポイント。愛着のある持ち物について歴代順に、エピソード、写真、機種名、使用期間、感想などを記録しておけば、知らず知らずのうちに人生の節目節目で持ち物を買い替えていることもわかってきます。形はどうあれ記録を残すことが大事なので、市販のアルバムを使ったり、ノートに写真を貼るだけでもOKです。また、取扱説明書や保証書にメモを書いておくのもひとつの案です。大切にしてきた持ち物の思い出を残しておくことは、物を大切に使おうという気持ちにつながります。

『持ち物アルバム』
『持ち物アルバム』

二次審査時の提案パネル 

受賞者の声

行田麻衣 Mai Gyoda

行田麻衣 Mai Gyoda

決勝大会が決まった時はとても嬉しいのと同時に、試験や進路関係のことと重なり、不安なことが多々ありました。しかし、先生方や友人の協力や支えもあり、無事VTRもできあがり、本当に感謝しています。また、決勝大会という大舞台でのプレゼンテーションを経験させてもらったことで、自分もまたひとつ成長できたと思います。メンバーの2人、顧問の先生、大学生のみなさん、ありがとうございました。

飯田すみれ Sumire Iida

飯田すみれ Sumire Iida

前回大会の先輩たちの活躍に、私たちは大きな衝撃を受けました。そのため出場が決まった時はプレッシャーを感じずにはいられませんでしたが、積み重ねてきた練習と現地のスタッフの方々のていねいな支援のおかげで、悔いのないプレゼンをすることができました。協力してくださったみなさま、本当にありがとうございました。みなさん、ぜひ思い出を大切になさってください。

善積早紀 Saki Yoshizumi

善積早紀 Saki Yoshizumi

はじめてのデザイン選手権で、大勢の前でのプレゼンがしっかりできるかが不安でしたが、先生やチームのメンバーとの練習を何回も重ねていくうちに、ここはこうした方がいいかもしれないと自分なりに工夫する余裕が生まれ、本番もあまり緊張せずにやりきることができたと思います。今後の自信につながる貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。

大津忍 教諭 Shinobu Otsu

大津忍 教諭 Shinobu Otsu

デザセンに出場させていただいて、今年は7回目になりました。年間を通じた授業のなかでも、デザセンへの出場は大きな目標であり、生徒の励みにもなっています。テーマを考えることの難しさに関してはあまり感じたことがなく、むしろ毎年楽しみながら取り組んでいます。分校という小規模、少人数制の授業ではテーマもみんなで考え、誰がどの提案を担当するかというのもくじ引きのような感覚で決まります。そのなかでどの提案が選ばれたにしても出場できるのは3人だけというのが唯一残念な点です。みんなを決勝大会に連れて行ければという思いが残りますが、選ばれなかった生徒にとっても決勝大会で代表の3人がいいプレゼンをすることが自分たちの誇りであり、学校の誇りでもあります。大会が終わってチームサポートの学生たちが手を振ってバスを追いかけてくる光景を見ると、また来年もという気持ちが湧いてきます。ありがとうございました。