中村佳世 Kayo Nakamura
出場が決まった時はとても驚きました。本番まで紆余曲折がありましたが、この3人でやってこれて本当によかったと思います。右も左もわからない状態からのスタートでしたが、デザインを作り出すプロセスの面白さ、大変さを学んだ大会でした。今回の大会で学んだ多くの内容をこれからの糧にして、人が幸せになれるようなデザインについて、これからも考えていきたいと思います。
米子工業高等専門学校(鳥取県)
中村佳世(3年)/服部愛(3年)/足立香織(3年) 指導教員:西川賢治 教諭
「あなたはコミュ障(コミュニケーション障害)ですか?」というアンケートを高校生にとったところ、半数以上が「はい」と答え、自分がコミュ障だと思っている人々が意外と多いことに驚きます。そんな人々が気軽に出会え、同時に商店街の活性化にもつながるイベントを提案します。地元の商店街をステージに、コミュ障の人々が顔を隠せるマスク(仮面)をつけて集合。商店街の中を歩きまわって同じ柄のマスクの人と出会い、ゲームをしながらコミュニケーションします。またコミュ障は初対面の人と話す時に特に緊張するため、出会っただけでは会話は弾みません。そこで、会話を誘発させる仕組みとして、スタンプや割引券をもらうため様々なお店を回ります。参加者は商店街を回遊しながら仲を深めることができると同時に、どんなお店があるのかを知るきっかけになります。そして、その場面に通りかかった人にも商店街に興味を持ってもらえるかもしれません。
二次審査時の提案パネル PDFダウンロード
出場が決まった時はとても驚きました。本番まで紆余曲折がありましたが、この3人でやってこれて本当によかったと思います。右も左もわからない状態からのスタートでしたが、デザインを作り出すプロセスの面白さ、大変さを学んだ大会でした。今回の大会で学んだ多くの内容をこれからの糧にして、人が幸せになれるようなデザインについて、これからも考えていきたいと思います。
授業の一環でなかったら一生この大会を知らなかったかもしれない状態から、全国大会に出場し、終わった今でも、出場したことが夢のようです。この『マスクMONDAY』という案は現実味もなく、とてもアホな案です。しかし私たちは模擬実験を行い、現実でも可能だということを証明できました。どんなに現実味がなくとも、やろうと思えばできることがわかりました。物は試しです。Let’s challenge!
グループで企画をすること自体初めてだったので、楽しい反面、衝突することも多々ありました。しかし、具体的に社会の問題を考えたり、実際に企画を実施したりと高校生の間にこのような体験ができたことは、将来必ず活かされるはずです。大会に参加して、デザインの形が多様なことを知り、考えることの楽しさや難しさを身を持って感じることができました。
まさかの決勝進出が決まり、さてどんなプレゼンをするのか。チームから出てきた方針は、予定調和的なものはやりたくない。新しいスタイルのプレゼンを目指すというものでした。ならば、先ず企画を自分たちで試行して、問題点を把握しておくべきでは、と注文を出しました。すると、チームは自分たちで地元商店街にアポイントメントを取り、企画を試行する模擬実験の了承を取り付けてきました。仲間に声をかけて参加者を集め、注文を出してから10日あまりで企画の試行を挙行。想像以上の行動力に感心しましたが、この後、チームは模擬実験映像を中心にしたテレビのワイドショー番組風プレゼン作りに最後の最後まで苦しみました。プレゼン未完成状態でチームは山形入り。サポート担当学生さんの力添えもあり、なんとか発表の舞台に立てるまでに仕上がり、自分たちのプレゼンをやり遂げることができました。大会出場の機会を通じて学生が大きく成長したと実感しました。