蠣崎明香莉 Akari Kakizaki
分からないことだらけだったので、壁にガツガツぶち当たりながらここまで来ました。小心者の私がデザセンの決勝大会という大舞台で自分らしくプレゼンできたのは、先生や友達、サポートしてくれたスタッフのみなさん、そして何より、一緒に踏ん張ってくれたメンバーの2人が居てくれたおかげです。この経験を私は一生忘れません。
北海道札幌平岸高等学校(北海道)
蠣崎明香莉(3年)/髙嶋結菜(3年)/萩野絢子(3年) 指導教員:吉岡隆 教諭
文部科学省の統計によると、不登校に悩む子どもは小学校では1学年に1人、中学校では1クラスに1人の割合でいます。「いじめ」をきっかけに不登校になる子どもは、全体の5%未満と少なく、「本人に関わる問題」が全体の約半分を占めています。子どもたちが学校に通えなくなる大きな理由は、「自分に自信が持てない」からなのではないかと考え、自分に自信を持ち、毎日を気持ちよく過ごせるようになるための携帯電話のアプリケーション「ネガポ辞典」を提案します。「ネガポ辞典」のメイン機能は「ネガ→ポジ検索」です。よく長所と短所は表裏一体だと言われますが、その関係性を生かし、後ろ向きな言葉や短所を表す言葉などの「ネガティブワード」を打ち込むと、前向きな言葉や長所を表す言葉などの「ポジティブワード」に変換してくれるという機能です。例えば「八方美人」は「フレンドリー」「愛想が良い」「気配り上手」、「暗い」は「落ち着いている」「聞き上手」「自分の世界を持っている」などとポジティブに変換され、自分の短所ばかりが目に付き、自信を持てないとき、自信を持つきっかけとなります。サブ機能のひとつ「良いとこリスト」は、人の良いところを登録しておける機能です。空気が読めないところが嫌いだと思ったら、ネガ→ポジ検索で変換された「周りに流されない」を良いとこリストに登録します。嫌いな人の長所を登録していくことによって、短所よりも長所に目がいくようになり、少しずつ好きになれるはずです。ネガポ辞典によって前向きに考える習慣を身に付けられれば、毎日はもっと素晴らしいものになるはずです。
一次審査提案パネル PDFダウンロード
分からないことだらけだったので、壁にガツガツぶち当たりながらここまで来ました。小心者の私がデザセンの決勝大会という大舞台で自分らしくプレゼンできたのは、先生や友達、サポートしてくれたスタッフのみなさん、そして何より、一緒に踏ん張ってくれたメンバーの2人が居てくれたおかげです。この経験を私は一生忘れません。
今思うと楽しかった記憶しかないのは、きっと本番がとても楽しかったからだと思います。それはチームの2人と吉岡先生、サポートスタッフと運営のみなさん、そして私達のプレゼンテーションを聞いてくれたみなさんのお陰です。どうか「ネガポ辞典」が1人でも多くの方の心の中での支えになりますように…。
今回、順位も結果も関係ないと思えるだけの達成感を知りました。もし三位に選ばれていなかったとしても、今となんら変わらない晴れやかな気持ちになっていたと確信しています。それほど、大会が終わった時は胸がいっぱいでした。こうした経験ができたのも大会運営者の方々と吉岡先生、そしてたーちゃん、みーちゃんのおかげです。
デザセン2010決勝大会、お疲れ様でした。どの提案も楽しく、大変良い大会だったと思います。最初は「ネガポ辞典」が選ばれると思っていなかったので意外でしたが、シナリオが出来上がってくるに従って面白さが出てきました。リーダーの蠣崎さんらしさ溢れるコンセプトが、萩野さん、髙嶋さんとの掛け合いで徐々に形になっていったと思います。また、準備や練習においても自分たちで進めてくれ、厳しいスケジュールであることがほとんど気になりませんでした。運営面では、掲示板を開設して頂いたので情報の共有ができ、連絡のタイムラグも少なく良かったと思います。また、事務局の須貝さんをはじめ、学生サポートの皆さんには大変お世話になりました。大会終了後、メンバーと札幌の企業さんとで、アプリ化を進めています。できれば提案のように皆さんで拡張させていきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いします。