『手話 DE トランプ』

伊東高等学校城ヶ崎分校(静岡県)
行田麻衣(1年)/藤本絵里菜(1年)/斉藤瑠美(1年) 指導教員:大津忍 教諭

手話もトランプにすれば、楽しく覚えられる。

現在日本には、ろう者(耳の不自由な人)が約37万人います。ろう者にとって一番困るのは、耳が聞こえないことを、外見で判断してもらえないことだそうです。手話に触れる機会をつくることで、聴覚障害を持つ人がいるという意識を持てるようになるのではないかと考え、「手話 DE トランプ(略して手話んぷ)」を提案します。
ろう者と手話で自由に会話するには、約2000の単語を覚えなければなりません。そこで、手話にない言葉や固有名詞を表現するときに用いる「指文字」に注目し、指文字とトランプが斜めに半分ずつ配置されたカードにすることで、手話とトランプの両方で遊びながら、楽しく指文字を覚えることができるようにしました。
普段から手話に親しんでいくことで、ろう者の立場を理解し、片言の手話でも気持ちを伝えることができれば、笑顔がひとつ増えるかもしれません。

『手話 DE トランプ』
『手話 DE トランプ』

二次審査時の提案パネル  PDFダウンロード

受賞者の声

行田麻衣 Mai Gyoda

行田麻衣 Mai Gyoda

決勝大会に出場することが決まってから、喜びと同時に本番への不安が一気に高まりました。シナリオを何度も練り直し、毎日遅くまで練習したおかげで、当日は緊張しながらも今まで以上のプレゼンができたと思います。この大会に出場できたことと、多くの方と交流させていただいたことはとてもいい経験になりました。みなさん、本当にありがとうございました。

藤本絵里菜 Erina Fujimoto

藤本絵里菜 Erina Fujimoto

初めてのデザセン、初めての全国大会だったので、最初は緊張と不安で押しつぶされそうになっていましたが、練習をしているうちに「不安」よりも「頑張りたい」という気持ちが強くなり、プレゼンでは自分の力を全て出せたと思います。今までになかったことを経験でき、他の出場者の方たちと交流ができて楽しかったです。サポートしてくださった大学の方々・先生・家族・友人に感謝したいです。

斉藤瑠美 Rumi Saito

斉藤瑠美 Rumi Saito

練習では失敗ばかりしてしまい、チームメイトの行田さんや藤本さん、顧問の大津先生に迷惑ばかりかけてしまいました。しかし、本番では練習よりも失敗も少なく今まで以上のプレゼンができたと思います。この大会に出場できたことは凄くいい経験になりました。チームサポーターの三橋さん、本山さんそして、スタッフのみなさん、3日間本当にありがとうございました。

大津忍 教諭 Shinobu Otsu

大津忍 教諭 Shinobu Otsu

今年から応募方法に変更のあったデザイン選手権ですが、教師の立場からは授業などで取り組みやすくなったと思います。全員にデザインパネルを制作させるには時間もコストもかかりますが、企画書だけならそれほど手間もかかりません。とは言ってもアイデアをどうやって捻り出すか、という本質の部分では難しさに全く変わりはありません。特に意図したわけではないのですが、昨年がまくら投げ、一昨年が憲法カードゲーム、そして今回が手話でトランプ、と遊び系の提案で連続出場させていただきました。考えやすいと言えば言えなくもないのですが、その分プレゼンをどういう作戦でいくかが難しくなってきます。アイデアを考えるにしてもプレゼンを考えるにしても基本的にはみんなが楽しく、幸せな気持ちになれるような提案が城ヶ崎分校の特色になっていくのも悪くはないのかなあ、という気がしています。