2011|優勝(文部科学大臣賞)・市民賞・高校生賞

『あなたのおうちに。開局!選挙チャンネル』

有田工業高等学校(佐賀県)
川添こころ(3年)/島田花穂(3年)/田中みづき(3年) 指導教員:吉永伸裕 教諭

テレビで選挙の情報を提供。みんなで政治家を見守ろう。

今の政治に満足していない国民は多いはずです。議会ではヤジや罵声が飛び交い、国民の暮らしをより良くするための話し合いの場が、きちんと機能していないように思います。でも、そんな政治家を選んだのは私たち国民です。選挙の段階で、候補者が自分の考えをきちんと国民に伝えられていないために、国民も候補者をきちんと理解せずに投票してしまっていることが原因なのではないでしょうか。
そこで、選挙に関するあらゆる情報を、テレビ放送を通じて提供する「選挙専用チャンネル」の開局を提案します。日本では現在、テレビやネットを使った選挙運動が規制されていますが、「選挙チャンネルの番組は正式な選挙運動と認める」と法改正します。
番組のひとつ「突撃!となりの立候補者」では、候補者の自宅を突撃訪問。候補者のオフの顔を探ります。普段の生活を見ることで、候補者の人柄を知ることができ、信頼できるかどうかをしっかり見極めることができます。「プレゼンステーション」では、複数の候補者に同じテーマについて、自分の考えをプレゼンしてもらいます。地上デジタル放送の双方向通信を使って、視聴者からの意見や評価を取り入れ、候補者は国民と連携してスキルアップすることができます。
「信頼できる政治家がいない」という声をよく聞きますが、政治家は国民の代表です。まずは政治家を信頼しなければ何も始まりません。今の日本は、政治家の粗を探しては責め立ててばかりいます。でも本当に国を良くするためには批判するのではなく、育てることが必要だと思います。
政治に、政治家に、選挙に興味を持つ。積極的になる。私たちには、政治家の本当の思いを受け取る準備が必要です。選挙チャンネルは、私たちと政治家の架け橋になります。
信じて託せる政治家を。そして信じて託せるニッポンへ。

『あなたのおうちに。開局!選挙チャンネル』
『あなたのおうちに。開局!選挙チャンネル』

二次審査時の提案パネル  PDFダウンロード

受賞者の声

川添こころ Kokoro Kawazoe

川添こころ Kokoro Kawazoe

私たちのプレゼンを見て、心にビビッときていただけましたか?プレゼンの最中、会場のみなさんが私たちの提案に夢中になってくれているのを感じました。そんな会場の空気が、最高のプレゼンへと繋がったのだと思います。たくさんの人の心を動かせたこと、それが一番うれしかったです。選挙チャンネルはこれからもっと成長します。あなたのおうちに開局するその日まで、しばらくお待ちください!

島田花穂 Kaho Shimada

島田花穂 Kaho Shimada

決勝出場が決まり、選挙と放送についてさらに詳しく調べました。はじめは”選挙”を堅苦しくて難しいものだと思っていましたが、準備をしていくなかで身近に感じるようになりました。優勝できたことはもちろんうれしいのですが、高校生賞と市民賞も受賞することができて、一般の方が「選挙チャンネル」を必要だと思ってくれたことが分かってとてもうれしかったです

田中みづき Mizuki Tanaka

田中みづき Mizuki Tanaka

デザセンの決勝大会へ出場することは、私の憧れでした。ずっと夢見ていたこのステージで満足のいくプレゼンができて本当にうれしいです。決勝大会出場が決まった当初は「優勝したい」という気持ちが大きかったのですが、提案内容を具体化していくうちに「提案を実現させたい」という気持ちに変わっていきました。優勝して終わり、ではなく、これからは実現に向けて新しく何か動き出せたらいいなと思います。

吉永伸裕 教諭 Nobuhiro Yoshinaga

吉永伸裕 教諭 Nobuhiro Yoshinaga

このチームが決勝に進んだと聞いたときの心境は忘れられません。3人とも大泣きでしたが、私も来たる大試練に(泣)でした。だって「選挙」と「テレビ」、敵に回すには強大で、闘いにくい。敵を知るにも公職選挙法だ放送法だ地デジの仕組みだ民放の広告収入はと、もうみんなで回し読んだ資料でうんざりするくらいでした。ダメ元で送ったFAXやメールに快諾して下さった原口、福岡両議員。いずれも佐賀選出だったというのも何かの「縁」であり「運」だったようです。サポートのコンノさん、スギノくんと盛り上がったfacebook、3人を取り囲む全ての人やメディアやインフラが、あのプレゼンを作るために束ねられていきました。本番前にサンボ歌って気合い入れたのがよかったのでしょうか、どのリハより素晴らしい本番でした。3人が弱音も吐かずにひたすら良いプレゼンに向かっていくひたむきさが多くの「ブラボー」という賛辞を呼び込んだのでしょう。できっこないを完璧にやってのけた、そんなSNK148には私からも「ブラボー」です。