『小中高おやつ義務化DE町おこし法案』

育徳館高等学校(福岡県)
礒元怜里(1年)/志水早紀(1年)/佐々木明日香(2年) 指導教員:大塚聖子 教諭

おなかも町も満たされる!

成長期で忙しい私たちは、日々空腹と戦っています。少ないお小遣いや栄養バランスを考えると、買い食いも考えものです。食育基本法が制定され、全国的にも食育が推進されている今、「おやつ」も給食のように学校で毎日計画的に食べることはできないかと考え、私たちは『小中高おやつ義務化DE町おこし法案』を提案します。まず、毎日の「おやつ」には何が適しているかを考え、虫歯対策・カロリー・コスト・安全性などの観点から、「地域で採れるくだもの」を選びました。地域の物産店と連携して、農家と学校を結ぶ発注システムをつくり、季節に応じた旬のくだものが学校に届くようにします。人気があったものを物産店の特設コーナーに出せば、「学校おやつ」として地域を代表する特産品となり、地域産業の活性化に貢献するでしょう。農業体験もあわせて行えば、将来の職業選択の意識も高まるはずです。

『小中高おやつ義務化DE町おこし法案』
『小中高おやつ義務化DE町おこし法案』

二次審査時の提案パネル  PDFダウンロード

受賞者の声

礒元怜里 Reiri Isomoto

礒元怜里 Reiri Isomoto

私は今回デザセンの決勝大会に出場して、人と協力することの大切さを改めて学びました。あの日のプレゼンテーションはチームのメンバー、同級生のみんな、先生方、スタッフの方、多くの方々に支えられてでき上がったものでした。デザインとはひとりで考えるものではなく、周りの人と一緒に考える方が何倍も楽しく、いいものができるということを学びました。

志水早紀 Saki Shimizu

志水早紀 Saki Shimizu

決勝大会は準備がとても大変だったのですが、友だちや先生方の支えにより完成することができ、「自分もやればできるんだ!」と感じました。これは私ひとりでできることではなく、たくさんの人と一緒にこの案に取り組んだからこそこのような経験を積むことができたのだと思います。いつか私がデザインしたものや提案で人々の生活がより良いものになることが、私の夢であり目標になりました。

佐々木明日香 Asuka Sasaki

佐々木明日香 Asuka Sasaki

デザセンに出場して新しい友だちをつくることができ、自分自身の考え方や将来に対する思いなどに変化が出てきました。他校の発表を生で見てその完成度や取り組みに感動し、新しい発見もあり、たくさんの刺激を受けました。先生やスタッフの方、友だちや家族の支えでこのような素晴らしい体験ができました。将来、この経験を活かした活動ができるよう、努力していこうと思います。

大塚聖子 教諭 Seiko Otsuka

大塚聖子 教諭 Seiko Otsuka

育徳館高校の美術部は昨年までほとんど活動できておらず、ましてや「デザイン」という行為はいまいちピンとこない部員たちです。そんな部員がデザセン決勝大会出場の知らせを聞き、はじめは「山形に行ける!」と旅行気分だったところから、準備を進めるにつれ、責任感や連帯感を身に着けていく様子が目に見えてわかるようでした。そして山形での3日間は他校の方やチームスタッフの方と出会い、支えられ、「デザイン」に対する思いや、その大切さを学ぶことができたと思います。人間性が大きく成長できたことが今回一番の収穫になりましたが、今後はその成長したメンバーのつくり出す「デザイン」や美術活動に期待したいと思います。最後になりましたが、わからないことばかりの中、丁寧にサポートしていただきました事務局をはじめ多くのスタッフの方々にお礼申し上げます。そして今後ともこのような素晴らしい大会の更なる発展をお祈りいたしております。