『栄養貯金箱』

六郷工科高等学校(東京都)
池田百花(3年)/是則瞳(3年)/大内翼(3年) 指導教員:荒木寛人 教諭

食事バランス見直しアイテム

今、日本ではバランスの良い食事を摂れていない人が増えています。周りを気にして過剰なダイエットをしたり、毎日忙しくて食事のバランスを考える時間がないのも原因のひとつです。部活の終わるのが遅いためよく買い食いをしたり、自分でつくる時でも、あるもので適当に済ませることが多く、バランスまでいちいち考えていません。誰でも自分の食べたものを忘れてしまうので、結局、「自分に必要な栄養」を補えていません。私たちに必要なのは、「食べたモノを記録し、栄養のバランスを把握すること」なのです。
そこで私たちは、摂取した食べ物の栄養バランスが一目でわかる『栄養貯金箱』を提案します。『栄養貯金箱』とは透明の人型容器に、食材をイメージさせる色のついた玉を入れていき、自分が何の栄養を摂取したのか知ることができるものです。
「赤のボールは肉」、「緑のボールは野菜」…といったように、全部で9色(9種類)に分類することにより、通常の「5大栄養素」より多くの成分でわかりやすく手軽に記録を続けられるように工夫されています。
本体を冷蔵庫に取り付け、その日に食べた料理を思い出し、食べた食材に対応する色のボールを『栄養貯金箱』の口へ入れていきます。体に貯まっていくボールの色のバランスをチェックすると、次の食事をどうすればいいかわかるという仕組みです。
栄養貯金をすると、一週間という長い期間で食事を記録することで、自分の体に不足している栄養に気がつくことができます。楽しみながら食事のバランスを見直せる『栄養貯金箱』は、子どもから大人まで、どんな人にも使って欲しいアイテムです。
不足している栄養を補って、美しすぎる高校生になりましょう!カラダにしっかり栄養補給、ココロもちゃっかり健やかに!

『栄養貯金箱』
『栄養貯金箱』

二次審査時の提案パネル  PDFダウンロード

受賞者の声

池田百花 Momoka Ikeda

池田百花 Momoka Ikeda

今まで味わったことのない緊張、ワクワク、達成感!デザセンに挑戦して、私の視野は一段と広がりました。お互いのキャラクターを存分に引き立てくれたチームと、最後まで私たちを支えてくださった先生に感謝します。全国にできた面白くてフレンドリーな友だちはこれからも大事にしていきたいです。みんなと力をあわせてでき上がったあのプレゼン大好きです。スタッフのみなさんありがとうございました。

是則瞳 Hitomi Korenori

是則瞳 Hitomi Korenori

プレゼンの練習では台本や動きを覚えることよりも、どうしたら相手に伝えられるかを考えてきました。本番は緊張せずにリラックスできて楽しかったです。結果は第三位で正直悔しかったです。しかしこの結果は、3人の力をひとつにし、先生方や友だち、家族から勇気をもらい挑んだからこその第三位だと思います。一期一会の大切さ、素晴らしい経験、最高の思い出をつくれるのはデザセンだけです!

大内翼 Tsubasa Ouchi

大内翼 Tsubasa Ouchi

見た人が笑顔になるようなプレゼンを目指して取り組んで来ました。そのプレゼンの練習が、男ひとりというのもあり、とても大変でした!切実に。誰かに「女・女・男って、お前いいアクセントになってんじゃん!」と言われましたが、「男のアクセントってなんだよ」と思いながらも、みんなの笑顔を目指して練習して来たので、本番はたくさんの人の笑顔を見られました。デザセンに出場できて本当に良かったです。

荒木寛人 教諭 Hiroto Araki

荒木寛人 教諭 Hiroto Araki

本校生徒が提案した『栄養貯金箱』は、はじめは現実感のない「デザインの種」でした。それが、今回デザセンという大舞台に出場するという目標をいただいたことで、「このデザインの種に花を咲かせよう!」と120%の力を出して取り組むことができました。たくさんの人が関わりひとつのモノを生み出す醍醐味を味わえたこと、また、その想いに応えてくださった審査員の方々にご意見をいただけたことも、貴重な経験でした。決勝に出場した3人の生徒にとって最も大きな収穫は、全国から集まった高校生たちと友だちになれたことだろうと感じました。同じ緊張感の中で戦ったライバルが全国にいるということは、彼らが大人になってからもかけがえのない財産になることだろうと思います。私の好きな言葉に「鉄は鉄によってとがれ、人はその友によってとがれる」という箴言があります。この素敵な出会いの機会を用意してくださった皆様に、心からお礼申し上げます。