『こどものための文芸誌』

熊本県立第二高等学校(熊本県)
永田 幸さん/清田 佳鈴さん/川﨑 由梨子さん

近年、子どもたちの活字離れが進み読書嫌いが増えています。子どもむけのマンガはあるのになぜ雑誌は無いのか。そんな素朴な疑問から、この投稿できる雑誌をつくり、書き手を増やすことで子どもたちが様々な視点や考え方を持ち、結果的に読み手を増やしていきます。

デザセン学生スタッフからの応援メッセージ

子どもたちの活字離れという課題を、文字を読むだけでなく書くプロセスにも焦点を当てている素晴らしい提案です。このアイデアを更に読み込んでみると、実は、子どもたちの「活字離れ」という社会課題よりも、「大人から与えられるのではなく自分たちで生み出したい!」という思いを一番伝えたいのではないかと感じました。後半の提案内容の必要性を高めるためにも、みなさんのこのストレートな思いを前半で強く打ち出しても良いくらいです。

そして「自分たちで生み出したい!」という思いの実現度を上げるためには、雑誌の発行は制作費用がかかり、子どもたちが購入する費用もかかるので、WEB展開なら「読む」「書く」行為を子どもたちが手軽に楽しむことができます。学校単位という壁を越えて、普段は出会えない広域な範囲で子どもたちが参入することもでき、みなさんが後半で提案している「様々な視点や考え方」を共有する機会の創出が実現しやすいかもしれません。

WEBの運営や編集にはある程度の技術と経験が必要ですが、それをノウハウのある団体や会社の人に教えてもらったり、新しいメディアとして一緒に考えてもらう機会を創出することも、このアイデアの面白さに繋がると感じました。

『こどものための文芸誌』
『こどものための文芸誌』

二次審査時の提案パネル  PDFダウンロード