『タバコバコバット』

弘前南高等学校(青森県)
佐藤 楓佳さん/工藤 妃那さん/廣島 朱菜さん

タバコを止めたいのに止められないという人に向け、商品パッケージを虫型にして使用時に嫌悪感を抱かせることで、自らの喫煙行為を考えるきっかけを作るアイデア。「タバコ箱=BAD」を合言葉に、視覚や臭覚など五感を通じて身体への悪影響を意識させていきます。

デザセン学生スタッフからの応援メッセージ

全世界の人が煙草を吸わないことが幸せな未来なのかと問われると実はそうとも言い切れないのですが、喫煙者の楽しみを奪わない程度に、健康にも考慮して欲しいということは、喫煙者の周りにいる家族にとって共通の思いです。

この提案は、箱のデザインの気持ち悪さで、煙草を吸いたい気持ちを萎えさせるアイデアですが、煙草を買ったり吸ったりする行為を「完全に否定していない」ところが、喫煙者の気持ちの揺らぎを捉えたユニークなアイデアに繋がっています。また1本1本に禁煙者への応援メッセージが浮かび上がるところなども、気持ち悪い見た目ながらも逆に愛着がわき、禁煙者の揺らぎを応援してくれる暖かなパートナーとなるかもしれません。

あるべき未来に書いてくれた「みんなが過ごしやすい環境と健康」が、どちらか一方の排除ではなく共生することで成立させることができる素敵なアイデアになりそうですね。

『タバコバコバット』
『タバコバコバット』

二次審査時の提案パネル  PDFダウンロード