2019|優勝[文部科学大臣賞]・大学生賞

『アカ墓地』

九州産業大学付属九州高等学校(福岡県)
メンバー:鶴田 英果さん(2年)/福山 月乃さん(2年)/永松 紫杏さん(2年)

SNSを通してのコミュニケーションが増えている昨今、自分と同じ趣味を持つ人と共通の話題で盛り上がるケースがよく見受けられます。人によっては、趣味ごとにアカウントを分けて持ち、複数のアカウントを使用している人も多くいます。その反面、趣味に飽きたなどの理由で使わなくなり、放置されているアカウントも多数存在しています。アカウントを放置していると情報流出や、乗っ取りにより不正使用されるなど危険に晒されます。
この提案は、SNS「アカウント」の「墓地」を略して『アカ墓地』と名づけ、使用してないアカウントを納める墓地のようなオンラインプラットフォームです。今は使用してなくとも、過去のやりとりは大切な思い出です。アカウント情報を、そのやり取りごと消してしまうのではなく、『アカ墓地』に保管し、過去のやり取りを振り返りたい時に、IDとパスワードを入力し、自分だけ覗くことができる内容です。現代的でありながら、普遍的な人間の感情をテーマにした内容をうまくまとめた発表が共感を得て、2019年優勝校となりました。

『アカ墓地』
『アカ墓地』

二次審査時の提案パネル  PDFダウンロード

受賞者の声

『アカ墓地』

1、デザセン2019決勝大会に参加した感想をお聞かせください。

決勝大会ということで、全国から素晴らしいアイディアを持った人たちが集まり、選手として出場した私からしても他の高校の皆さんがプレゼンする内容は素晴らしく、可能であれば実現して欲しいものばかりでした。
大学生スタッフのサポートにより、慣れない東北の地に来た私たちのことを温かく迎えてくれ、話をしていくなかで東北のことを知ることもできました。
デザセン決勝大会に出場できたことは、高校2年生の忘れられない思い出になったと思います。(鶴田)

多くの中から選ばれたということもあって、緊張の一言しかありませんでした。決勝までの準備もすごく大変で、きつかったけど、周りの友達や家族がとても応援してくれたのが励みになりました。本番はすごく緊張しましたが、今までで一番うまくできたので達成感得ることができました。(福山)

2、決勝大会に出場して自分が成長したと感じる部分があれば具体的に教えてください。

17年という私の人生のなかで一番たくさんの人の前に立ち、自分たちの意見を伝えることで、人前に立つことが苦手だった私が少し大丈夫になりました。(鶴田)

パソコンが以前と比べてだいぶ使いこなせるようになりました。特にパワーポイントは使い方が分からなかったけど、試行錯誤して使えるようになったのでとても嬉しいです。また、プレゼンの構成の仕方についても学ぶことができました。どのようにしたら、伝わりやすいのかを重点的に考えたので、将来プレゼンをする機会があれば、この経験は大いに役立つと思います。(永松)