槙悠美さん(2年)
この題材をテーマに決めたとき、杖を使っている方に対して「かわいい」と言うことは良くないと考えていました。しかし、プロジェクトメンバーや、闘病女子部の方とのやりとりの中で、自分自身の「見えない壁」の存在を考えるようになりました。「すてきなス☆テッキ」プロジェクトを、今後は小さな子供や高齢者の方にも展開していきたいです。ぜひ、素敵でかわいい杖を使っている方を見かけたら声をかけてみてください!
谷地高等学校(山形県)
槙悠美さん(2年)/井上愛唯さん(1年)/小松那奈さん(1年) 庄司奈津子 教諭
私たちが提案するのは「カワイイ」で人や未来とつながることです。 私たちは杖をデコりながら「これって私も使いたい!」と思いました。 障がいや病気を持つ方の痛みやつらさを理解することは難しいと思います。でも「カワイイ」を共感することで歩み寄れるのではないでしょうか?私たちがおばあちゃんやおじいちゃんになったとき、ステキな杖・車いす・ファッションを楽しむことができる未来をみなさんも一緒に作っていきませんか。
二次審査時の提案パネル PDFダウンロード
この題材をテーマに決めたとき、杖を使っている方に対して「かわいい」と言うことは良くないと考えていました。しかし、プロジェクトメンバーや、闘病女子部の方とのやりとりの中で、自分自身の「見えない壁」の存在を考えるようになりました。「すてきなス☆テッキ」プロジェクトを、今後は小さな子供や高齢者の方にも展開していきたいです。ぜひ、素敵でかわいい杖を使っている方を見かけたら声をかけてみてください!
以前は杖を使っている人は視界に入りませんでしたが、「すてきなス☆テッキ」の活動をするうちに杖に目が行くようになりました。それと同じようなことは、私たちの日常にたくさんあるのではないかと思います。これが「視野が広がる」ということだと思います。それだけでなく私の中でも変化がありました。何か「?」と思うことがあると、常に何かデザインのことを考えるようになりました。これは面白い変化です。私のばーちゃんの杖も将来かわいくステキにデザインしてあげたいです。
デザセン決勝大会に出場したことで、私たちが題材とした「杖」に対する考え方が変わりました。以前は杖を使う人を見てもスルーしていましたが、今は、どんなデザインの杖を使用しているんだろうと視線がいくようになりました。またこの活動を通して杖を使っている人の話を聞くうちに、これからの福祉用品についても興味を持ちました。もし、自分の祖父、祖母、そして私の父と母が杖を使うことになったら、可愛くデザインしてあげたいなと思います。
初めてデザセンに挑戦しました。デザセンの良いところは「答え」のないところなのではないでしょうか?そこに至るまでの過程からデザインが始まっていくという点が評価されるような気がします。生徒と私が何よりも刺激を受けたのが発表後の質疑応答です。今まで多くのコンテストに出品をしてきましたが、質疑応答の中でこれほどテーマについて本質的に向き合い、価値観を問われたことはなく、価値観を揺さぶられながら思考する経験をしました。発表して終わるのでなく、ここからもう一度揺さぶられた経験をもとに、新しく始めたいという意欲がわきます。我々には「探究型学習」という課題がありますが、こんなに面白いことを授業で行えるなんて素晴らしいことです。デザセン出場は本当に夢のような体験でした。また、あの舞台に生徒と立ちたいと強く思っていますし、きっと立つと思います。