『工芸クエスト』

高松工芸高等学校(香川県)
筒井桃子さん(2年)/濱谷侑亜さん(2年)/水野志映さん(2年) 竹中育美 教諭

工芸品よ! 世代を越え 想いをつなぐ 光となれ!

長い年月を経て受け継がれてきた伝統工芸品が今、衰退の一途を辿っています。しかし伝統工芸品の継承は技術だけでなく、精神や文化を受け継ぐことでもあり、未来に残すべき大切なことです。 そこで私たちはゲームアプリ「工芸クエスト」を提案します。これはゲームを攻略していくと工芸品を学べる仕組みになっています。このアプリによって伝統工芸品を大切に想う人が増え、その想いが継承されることを願っています。

『工芸クエスト』
『工芸クエスト』

二次審査時の提案パネル  PDFダウンロード

受賞者の声

筒井桃子さん(2年)

筒井桃子さん(2年)

この企画に取り組む上で初めは本当にできるのかという不安がありましたが、徐々に進めていく内に内容も詰まってきて3人が協力し合い意見を出し合えたのでこのチームで良かったなと実感しました。また途中経過から最後までサポートしてくださった学生サポートスタッフの笹原さん、中林さん、そして先生やクラスメイトたくさんの方々に支えられとてもいい経験になりました。この経験を生かし、さらに成長し、学業に励んでいきたいです。

濱谷侑亜さん(2年)

濱谷侑亜さん(2年)

デザセン決勝進出が初めて決まってからこの一ヶ月間本当にたくさんの経験ができました。チームのみんなと一緒に取材に行ったり、遅くまで学校に残って作業をしたり、長いセリフを覚えたりと大変なこともあったけど、デザイン科のクラスメイトや先生方、チームサポートの人たちの支えがありなんとか乗り切ることができました。思い返せば、たまたま奇跡的にくじで決められた三人で、ここまで来られたことを心から誇りに思います。

水野志映さん(2年)

水野志映さん(2年)

人間それぞれの考え方があるので、もちろんはじめから意見が合致するわけもなく、小さな衝突も多々ありました。しかし、だからこそ様々な視点からより良いものに練り上げられたと思います。 デザセンに取り組む前は「自分の意見を話してもわだかまりができるだけだ。」と消極的でしたが、今回の経験を通して、「衝突してこそより良いものにできるんだ、衝突することはそれなりに価値がある。」と思うことが出来ました。

竹中育美 教諭

竹中育美 教諭

決勝大会進出の連絡を頂いた時、嬉しさもあった反面、「正直これは大変なことになってしまうな」というのが率直な感想でした。たくさんの不安を抱えてのスタートでしたが、私の心配とは裏腹に、生徒達は目の前の疑問や問題を一つずつ解決しながら、その度に話し合い、協力し、めざましい成長を遂げたよう思います。くじで決まった3人でしたが、最後はそれぞれの想いを気兼ねなく語り合える仲になっていました。そして決勝大会のプレゼンは、どの練習の時よりも堂々としていて、お互いを信頼した、自信に満ち溢れた発表でした。
生徒達のこの経験は何ものにも変えがたい貴重な経験であったと思います。このような経験ができたのも、何よりデザセンスタッフの方々のおかげだと本当に感謝しております。またプレゼン制作においても工芸士さんやクラスメイト、先生方など多くの方に多大な協力をいたただきました。本当にありがとうございました。

チームワーク審査員からのメッセージ

工芸高校ならではの地域資源を生かしたアイデアと若者の視点を生かした情報発信方法が組み合わされてできた「工芸クエスト」。今回出場したチームの中で唯一の男女混合チームでしたが全員の仲が良く、それぞれの得意分野を生かして発表準備を進めることができていました。シナリオをただ読み上げる発表方法ではなく、メンバーがそれぞれの登場キャラクターを演じながらのデモプレイをする手段を取り入れていたので、プレゼンの内容が頭に入ってきやすく、理解しやすかったです。三人全員のこうした努力が実り、見事、大学生賞を受賞したのだと思います。
コミュニティデザイン学科1年 辻朋子