『そうだ、おへんろに行こう!』

松山工業高等学校(愛媛県)
白石あみ(3年)/谷岡里菜(3年)/副島ひなた(3年) 池田 究 教諭

不思議のくに四国で、あなたも迷ってみませんか

現代社会は、スマホ等の急速な普及により、様々な情報に満ちている。その反面、人との直接の触れ合いは希薄となり、不寛容で人を傷つけるような言葉がネット社会に溢れている。 そこで私たちは、地元四国特有の文化・習慣であるお遍路とお接待の伝統に注目し、それに自分たち若い世代が注目・参加することで、人と人とが触れ合う人情に溢れた優しい社会の再構築を目指します。

『そうだ、おへんろに行こう!』
『そうだ、おへんろに行こう!』

二次審査時の提案パネル  PDFダウンロード

受賞者の声

白石あみ(3年)

白石あみ(3年)

決勝大会に出場できると知ったときに、嬉しい反面不安もとても大きかったです。私は、自分からあまり意見を言うタイプではなかったのですが、デザセンを通して感じたことを人に伝えることの大切さが分かりました。たくさん苦労したこともありましたが、先生方やチームサポートのお二人のアドバイスのおかげで、満足のいくプレゼンテーションができ、チームワーク賞を受賞しました。いろいろな人の支えがあって、この賞をいただくことができました。ありがとうございました。

谷岡里菜(3年)

谷岡里菜(3年)

決勝大会という大きな舞台に立ててとても良い経験ができました。初めは「お遍路って何?」から始まって、自分たちが実際にお寺へ行き、いろいろな方からお話を伺い、仲間と話し合ってアイデアを出して試行錯誤しながらプレゼンテーションを作りました。大会で、発表の仕方などいろいろアドバイスをくださったチームサポートの「ざわ」さんと「さとみん」さんには、感謝でいっぱいです。おかげで、本番では自分たちらしい発表ができて満足しています。ありがとうございました。

副島ひなた(3年)

副島ひなた(3年)

まさか出場できるなんて思ってもいなかったデザセンの決勝大会。初めは本当に大丈夫かなと思ったこともあったけど、最終的に完成したプレゼンは、どのチームよりも思いやりにあふれていたと思います。大会に出場したおかげで話し合うことや協力することの大切さや楽しさを感じることができ、素敵な出会いと感動でいっぱいの経験になりました。関わっていただいたすべての方に感謝を伝えたいです。ありがとうございました。

池田 究 教諭

池田 究 教諭

デザセンの指導で一番楽しみなことは、生徒たちがこの取組みを通して成長するさまを見ることです。今回も彼女たち3人がやってくれました。今まで知識でしかなかったお遍路やお接待の文化を研究し、実際に歩き、様々な人たちの話を聞き、体験を重ねるうちに、彼女ら自身から次々と積極的な意見が出てきて、自分たちのアイデアを全国の人に伝えたいという「本気」を感じることができました。会場の皆さんにもそれが伝わり、四国に行ってみたいと思ってもらえたとしたら幸いです。その意味で、チームワーク賞は一番うれしい賞となりました。また、デザセン事務局・学生サポートの皆さん、特にさとみんさんとざわちんさん、生徒たちに一生忘れられない貴重な体験を得る機会を与えて頂きどうもありがとうございました。

チームワーク審査員からのメッセージ

チームワーク賞受賞おめでとうございます!今大会を通してのみなさんのチームワークの大きな特徴として「3人の思考がしっかりと連動していること」がありました。シナリオ作りの序盤でなかなかゴールが見えなくなったときも単に完成を急ぐことなく、実際の体験と考察を重ね、自分たちの言葉で提案の本質を練り上げられていました。3人でそのステップをしっかりと踏めていることで最終的な提案内容にみなさんらしさが反映されていましたし、先生やチームサポートのアドバイスも素直に受け入れながら、自分たちの提案の軸をぶらさないように効果的に活用できていました。困ったときに3人で立ち止まって考える勇気、周りの人と積極的に意見交換できる柔軟な姿勢など皆さんなりのデザインプロセスを遂行できたことこそプレゼンテーションが大きな成長曲線を描いて完成した理由だと思います。素晴らしいチームワークでした。ぜひ私たちもお遍路に行ってみたいと思います。
プロダクトデザイン学科4年 髙橋周平