『Feeling Book Selection』

緑丘商業高等学校(愛知県)
藤井彩世(3年)/杉山貴美子(3年)/今岡春佳(3年) 指導教員:小川昌己 教諭

本離れ打破!「国民の読書量」増加アプリ

「読書は大切」と誰もが感じていると思いますが、みなさんは本を読んでいますか?「読んでいません」と、多くの人が心の中でつぶやいているのではないでしょうか。携帯やスマホで本と出会えるアプリが、私たちの考えた『Feeling Book Selection』です。ファンタジーやミステリーなどの好きなジャンル、今の気持ちやその原因、短編か長編かなどを選んで検索すると、気分に合った本をアプリが10冊選んでくれるのです。題名・作者や表紙、あらすじや読んだ人の感想まで表示されます。縦書き・横書きの切り替え、読めない漢字にはルビ、わからない単語の意味なども表示され、途中で中断する時は「しおり」の機能も搭載しています。読解力・語彙力・想像力の低下など読書離れによる弊害を打破するため、ちょっと時間があるときに触れたくなるアプリ。タッチによってうまれる「読書の二葉」。それが『Feeling Book Selection』なのです。

『Feeling Book Selection』
『Feeling Book Selection』

二次審査時の提案パネル  PDFダウンロード

受賞者の声

藤井彩世 Ayase Fujii

藤井彩世 Ayase Fujii

決勝進出が決まったことを聞いた時はとても驚きました。それと同時に、出るからには全力でやろうと思いました。いざ練習に入ると大変なことがたくさんありました。セリフも本番直前まで決まらなかったり動作も覚えることばかりで、失敗の連続でした。本番直前は、不安でいっぱいでした。しかし、スタッフさんや先生からアドバイスをたくさんいただいたおかげでとても良いプレゼンができました。

杉山貴美子 Kimiko Sugiyama

杉山貴美子 Kimiko Sugiyama

授業の一環としてデザセンに応募することになり、3人で協力してアイデアを考えました。その結果、決勝大会に出場することを知り、大変驚きました。最初は嬉しさよりも不安のほうが大きかったです。決勝大会への進出が決まってからは毎日放課後、みんなと練習して、大変な思いもしました。スタッフの方々にアドバイスをいただいたおかげで、無事発表を終えることができました。

今岡春佳 Haruka Imaoka

今岡春佳 Haruka Imaoka

「山形にデートに行かないか?」これが、私がデザセン決勝大会のサポートメンバーに入るきっかけになった一言でした。毎日遅くまで残って作業し、絵本のサンプルを作りました。山形に向かう日は重たい絵本を持って新幹線に乗り込み、決勝大会に臨みました。結果は入賞でしたが、いい経験になりました。本当に出版されたらいいなと思います。

小川昌己 教諭 Masami Ogawa

小川昌己 教諭 Masami Ogawa

決勝の地へ足を踏み入れ、生徒が社会を意識して取り組める企画はないか?「デザセン?」そんな思いからスタートしたことが、あらためて懐かしく思われた。毎年、繰り広げられるプレゼンを映像で観ていた立場から、行う立場になった。本校の生徒も努力を積み重ねて、素晴しいプレゼンを披露してくれた。また、他校のプレゼンを目の当たりにして、圧倒的な衝撃に言葉も出なかった。決勝の地に来たときの清々しさなど、もうどこにもなかった。本校をサポートしてくれたスタッフは4年生、今までデザセンを陰から支えてきた最後の年…。心は重くなるばかりだった。同時に、決勝の地を離れなければならない時間が迫ってきた。自分の気持ちを整理できないまま、時が流れた。今、大会を回顧して言えることがある。決勝の地を離れるときにスタッフが贈ってくれた言葉「また、来てください」。その言葉を実現させることが、今回お世話になった、おふたりへの恩返しであると。