『Photoしり撮りゲーム ~フォとり~』

羽咋工業高等学校(石川県)
長谷川翔一(3年)/磯見稚子(3年)/大家彩(3年) 指導教員:向井章 教諭

写真で新しいコミュニケーション

コミュニケーション能力の低下が悩ましいなか、最近では友だちや知人、同僚だけでなく家族と会話する機会さえも少なくなっています。私たちは、写真を使ったしりとりゲーム『フォとり』によって、コミュニケーションを深めることを提案します。撮ったままになっているスマホやデジカメなどの写真を使い、写真でしりとりをしていきます。好きな写真を10枚選び、しりとりをしながら全部を出し切ったら勝ちです。写真に写っているものだけではなく、色や英語に訳したものでもOK。1枚の写真のなかにもたくさんの言葉が隠れているので、それらを探し出すところがこのゲームのミソなのです。『フォとり』ならではの特別ルールとして、最後に「ん」がついた場合はもう1枚写真を出せたり、言葉が出てこなかった場合に「ワードチェンジ」することができます。「写真」「思い出」「会話」など人と人をつなぐ、新しいコミュニケーションツールとして活用してください。

『Photoしり撮りゲーム ~フォとり~』
『Photoしり撮りゲーム ~フォとり~』

二次審査時の提案パネル 

受賞者の声

長谷川翔一 Shoichi Hasegawa

長谷川翔一 Shoichi Hasegawa

僕は人にものを伝えることや、教えることが苦手でした。シナリオ作成ではみんな僕の意見を聞いてくれました。プレゼンの練習では、はじめは自分でもびっくりするくらいひどく、見るに堪えなかった話し方や立ち振る舞いでしたが、練習を重ねるごとに、何かが吹っ切れ、納得できるプレゼンをすることができるようになりました。僕たちが三位に入賞できたのも毎日頑張り、練習してきたみんなの協力のおかげです。

磯見稚子 Wakako Isomi

磯見稚子 Wakako Isomi

今回、デザセンに参加させていただいて、本当に貴重な体験ができました。大勢の方々の前で発表するのは、すごく緊張しました。ここまで来るのに色々はじめてのことを体験して、苦労して、何度も何度もやり直したりしたけれど、ここまで来られて本当によかったです。もうこのような体験をすることは二度と来ないでしょうし、本当に貴重な体験でした。私のなかの何かが成長できたのではと思います。

大家彩 Aya Oie

大家彩 Aya Oie

私は今回デザセンにはじめて参加させていただきました。簡単なようにみえて、実は難しい『フォとり』というゲームを7分間でまとめるのはとても大変でした。考えているなかでたくさん衝突がありましたし、逃亡する人も出て、シナリオをまとめるのにだいぶ時間がかかりました。プレゼンを見て、学生スタッフさんが「フォとりしたよ~!」と言いに来てくれたのは嬉しかったです。貴重な体験、ありがとうございました!

向井章 教諭 Akira Mukai

向井章 教諭 Akira Mukai

本校からは10年ぶり2回目の決勝大会出場になります。念願の山形行きに感動を覚えました。韓国チームも参加したこの大会に参加でき、光栄に思います。応募件数も1,000件近くに増え、20回と歴史を歩んできたこの大会。「デザイン」という言葉の広義での意味を理解する上で、このデザセンは意義のある大会です。毎年、応募をしています。毎年、生徒も私も悩みます。アイデア、発想、沈黙の時間、妥協しない戦い、準備段階を含みすべてにおいて考え、苦しみ、話し合います。決勝大会が決まってからは、この短い時間をプレゼンテーションにすべてをぶつけ、ひとつにものをチームで諦めず完成させるためにやり遂げる。すべてが有意義な時間でした。生徒は大きく成長します。その様子を身近で感じられることに喜びを感じます。デザインと高校生を育ててくれるこの大会、大好きです。大会事務局・サポートスタッフの皆さんありがとうございました。心から感謝しています。