海鉾千愛美 Chiami Kaihoko
最初は「菌って気持ち悪いな~」というところから始まりました。先生に決勝大会進出のことを聞き、とてもびっくりしました。当日までの1週間はみんなで放課後に残って、プレゼンの練習や準備をしました。話し合いも何度もしました。大変でしたが、たくさんの方が協力してくださったおかげで、準優勝という好成績を修めることができました。先生方をはじめ、みなさん本当にありがとうございました!
東根工業高等学校(山形県)
海鉾千愛美(3年)/菅原利早(3年)/菊地由輝(3年) 指導教員:長澤英一郎 教諭
「菌」「ウィルス」「バクテリア」からは、「増殖」「感染」など悪いイメージしか思い浮かびませんが、これらをよりリアルに見つめ、よい意味で世界を感染させるのが『菌力』です。私たちの生活に欠かせない「衣・食・住」のそれぞれに菌を感染させ、世界中に繁殖させます。「衣」では、伝統的な紋様のように「菌柄」をデザインして、世界共通のファッションをつくります。「食」では、食品ラベルに表記される賞味期限を「賞味菌限」に変えて菌の繁殖率を示すことで、まだ食べられるのに捨てられることを防ぎます。「住」では、高温多湿で増殖する「菌時計」を置くことにより、子どもにも直感的に環境の変化がわかるため、住環境の改善につながります。こうした「菌」の力で世界を結びつけ、環境問題や世界平和を実現するために、「キンドル」というアイドルユニットを結成して、自らがウィルスとなり世界中を感染させます。
二次審査時の提案パネル
最初は「菌って気持ち悪いな~」というところから始まりました。先生に決勝大会進出のことを聞き、とてもびっくりしました。当日までの1週間はみんなで放課後に残って、プレゼンの練習や準備をしました。話し合いも何度もしました。大変でしたが、たくさんの方が協力してくださったおかげで、準優勝という好成績を修めることができました。先生方をはじめ、みなさん本当にありがとうございました!
「キンドル」はメロディーも、歌詞も、衣装も、踊りも、すべて1からつくり上げました。どれも沢山の方からサポートしていただき完成した力作です。「キモイから嫌、を生活をハッピーにするものに!」 結果、質疑応答でつまずいたものの、会場からは拍手の嵐をいただきました。私の弟は幼稚園児ですが、今でも「キンドル」の歌を口ずさんでくれます。デザセンを通じて得たものは数えきれません。ありがとうございました。
去年に高校生審査員としてデザセンを見たけれど、まさか自分が決勝まで残ることができるなんて思わなかったので、とても嬉しかったです。『菌力』はもともと私が牛タンを部屋に放置してカラフルなカビを生やしたのがきっかけで、「菌」というテーマが決まりました。本格的に練習をはじめたのが本番の1週間前くらいからで、最後の3日間で完成させて、2つも賞をもらえたのでよかったです。
本校は今年度で閉校となるため、最後に東根工業高等学校の名前でデザセン決勝大会に出よう!をスローガンとし6月から取り組みをはじめ、奇跡的に5年ぶりの決勝大会の切符を手にすることができました。アプリとか政治とか環境問題とか戦争とか…そんな難しいことは考えないで気づきそうで気づかないコトに気づけ!と高校生の着眼点を大事にスタートしていきました。入賞の知らせを受けたあの3人は、これから始まる地獄の忙しさも知らず嬉しさでいっぱい…私は不安な気持でいっぱい…。10月に入ると生徒会を担当している私を待っているのは文化祭の準備。時間がない状況のなかでのシナリオ提出などで自分自身がもう5人ほしいと思ったくらいでした。シナリオは3人に渡し、覚えておくように伝え、文化祭を終わらせるまではまったく練習ができませんでした。デザセンの1週間前に文化祭が無事に終了し、やっとデザセンモードに切り替え。プレゼンの流れ・音楽・踊り・歌などやらなければいけなかったことを見事に1週間でマスターしてくれました。「菌」というテーマをいまひとつデザインしきれなかった不完全燃焼さが指導者としての力量が足りなかったと反省しています。しかし、彼女たちなりに精一杯頑張り本校の有終の美を見事に飾ってくれたと思います。大会事務局はじめ、学生スタッフの皆様に心より感謝申し上げます。毎年言っていますが、来年も逢いましょう!