兼森洸樹 Koki Kanemori
決勝進出が決まった時は、不安しかありませんでした。二次審査の段階で内容がはっきりしていなかったので、本番までの1ヶ月半はとても大変でした。友だちや先生、色々な方々に支えていただいたおかげで、決勝という大きな舞台でプレゼンをすることができました。こんな大勢の前でプレゼンをするのは初めてで緊張しましたが、滅多に体験できることではないので、とてもよい経験になりました。
静岡県立科学技術高等学校(静岡県)
兼森洸樹(2年)/杉山拓哉(2年)/鈴木彩楓(2年) 指導教員:秋山純子 教諭
日本で排出されるゴミの多くは、建設業や農林業から出る木材のゴミです。国土の3分の2を覆う森林を持続するには管理が大切ですが、管理で間引かれた間伐材のほとんどが捨てられている現状にあります。そこで、繊維を縦横に組み合わせコンクリート同様に大きな建築物にも使える強度を持つ「CLT」(Cross Laminated Timber)に着目しました。国内ではまだ建築使用への認可を検討中の技術ですが、間伐材と古材の管理を木材センターが一括管理することで、通常は間伐材だけで作られる「CLT」を「古材」で作り、環境にやさしく限られた資源を有効活用する循環を生み出せるのではないかと考えました。「古材」は、その価値を知らなければ単なる廃材。その価値を知る人は多くはありませんが、街頭インタビューでも、価値を伝えていくことで受け入れてもらえる可能性を感じました。「古材」を用いた「CLT」が木のさらなる循環を生み、私たちの暮らしを変えていきます。
二次審査時の提案パネル PDFダウンロード
決勝進出が決まった時は、不安しかありませんでした。二次審査の段階で内容がはっきりしていなかったので、本番までの1ヶ月半はとても大変でした。友だちや先生、色々な方々に支えていただいたおかげで、決勝という大きな舞台でプレゼンをすることができました。こんな大勢の前でプレゼンをするのは初めてで緊張しましたが、滅多に体験できることではないので、とてもよい経験になりました。
このデザセンを通して、人にものを伝える難しさを強く実感しました。決勝大会進出が決まってからいろいろな人に話を伺い、情報を集めるところからのスタートだったので、とても苦労しました。また、それらの情報を言葉にするのが本当に難しく、何度も作り直し、周りの方々のおかげでなんとかプレゼンを完成させることができました。こんな大きな舞台でのプレゼンはとてもよい経験になりました。
こんなに大きな大会に出場させていただいたのは初めてで、楽しみ!という気持ちとどうしようという気持ちになりました。しかし、こんなにも人と意見を交わす時間が持てたことで、自分の意見を持つことやほかの意見を尊重すること、人に伝えることの難しさや大切さを改めて実感することができました。本番も、楽しんでプレゼンをすることができました。終わった後の達成感は忘れられません。
今回の決勝大会は、建築デザイン科2年生3人が建築研究部で日夜、建築と真剣に向き合い、取り組んだ決勝大会でした。本校の文化祭と日程が重なってしまい、部活動顧問として普段生徒たちを指導されている藤井邦光先生は引率することができず、大会直前に急遽私が関わらせていただくことになりました。建築デザイン科の教員として日の浅い私には、この様な大規模な大会への参加も初めてで指導力不足に心苦しい状況でしたが、日頃部活内で厳しく薫陶を受けている生徒たちは、課題に追われる忙しい日々の中でも淡々と準備を進めていました。生徒たちの自主性や集中力、本番で実力を出し切る姿に私も感動を覚えました。本大会を通じて3人は大きく成長したと思います。この素晴らしい大会を通じて多くのことを学ばせていただき、本当にありがとうございました。大会を支える事務局や学生スタッフの皆さん、特に米澤さん、青柳さん、及川さんの温かく、こまやかな心配りに対し、心から感謝申し上げます。