松岡渓 Kei Matsuoka
決勝出場を聞いた時は、正直できるとは思っていませんでした。大勢の前で話すことが苦手で、想像するだけで辛かったのです。様々な準備を詰まったスケジュールの中で行い、不安の中でステージに立ちました。結果的に思ったよりもよく発表でき、後の交流会でも様々な人たちと交流ができました。この場で学んだこと、経験したすべては、将来きっと様々な場で役立てることができると思います。
東京都立総合工科高等学校(東京都)
松岡渓(2年)/田代歩夢(2年)/永田健人(2年) 指導教員:久世佳史 教諭
コミックダイヤリーは、絵が上手に描けなくても、シールや写真、新聞の切り抜きを使って、日本のマンガの手法で描く、誰もが描きやすく続けやすい、そして読んで伝わる日記です。例えばクラスの学級日誌をコミックダイヤリーにすれば、1人の思いを大勢に楽しく伝えることもできます。また1枚の紙と鉛筆さえあればみんなが描くことができるシンプルな方法なので、敵対する国の子どもたちがお互いの日常を描いて見せ合うことで、互いの文化の違いをわかり合い、新しい発見につながるツールにもなります。コミックダイヤリーは、描いた人の気持ちや境遇を共有できるマンガというシステムを使った心のコラージュ集。描いた人は、何も起こっていないと思っていた日常が、実はドラマにあふれていることに気が付きます。日記の面白さは絵を描く技術ではなく、個性です。その個性を活かせるコミックダイヤリー、あなたは誰と何を描きますか?
二次審査時の提案パネル PDFダウンロード
決勝出場を聞いた時は、正直できるとは思っていませんでした。大勢の前で話すことが苦手で、想像するだけで辛かったのです。様々な準備を詰まったスケジュールの中で行い、不安の中でステージに立ちました。結果的に思ったよりもよく発表でき、後の交流会でも様々な人たちと交流ができました。この場で学んだこと、経験したすべては、将来きっと様々な場で役立てることができると思います。
平成26年10月26日、何があったかと言えば、高校生活で最も大規模かもしれない出来事があった。それは、部活で出たアイデア「コミックダイヤリー」によって、デザセンの舞台に出たことだ。実力不足の自分には早すぎる場所だったが、今までにない経験と新しい感覚を得ることができた。今回得た人との信頼とか機会に恵まれたこともあって、やってよかったと思える素晴らしい思い出となった。
最初の頃はアイデアも出ず、本当に完成するか不安でした。ですがひとつの方向が見え始めると、どんどんまとまり始めて「コミックダイヤリー」というシステムが完成。そしてシナリオや小道具も完成していくと、終わるころには辛かったことが「楽しい」という気持ちになりました。本番も楽しい気持ちのまま挑むことができました。この経験を活かして、来年も決勝まで行きたいと思います。
「デザセンを経験することで、人はこれほど大きく変わるのか」。2回決勝戦まで参加して毎回感じることは、その一言に尽きます。短い間でも学校生活だけではできない成長があり、また多くの発見と収穫が、生徒・教員ともにあります。普段は、発表どころか人前で会話することすら逃げてしまう生徒が、これほど堂々とできるようになるとは思っていませんでした。どうしても普段の生活では「今まで育んできたもの」と「持って生まれたもの」に頼ってしまいます。ですが、可能性は持って生まれた能力ではなく、行動する機会と周りの環境が育てるものなのだと、今回の3人の活躍を見て深く感じました。現在生徒たちは、デザセンで発表した「コミックダイヤリー」を使って、小中学校での「高校生によるワークショップ」を開くことを計画しています。また、青年海外協力隊のOBの皆さんに相談し、海外での展開を計画中です。自ら行動する力を身に着けることができたことも、今回の大きな収穫と成長でした。ありがとうございました。