『SMILEガチャポン』

六郷工科高等学校(東京都)
永島 実海さん/伊藤 明実果さん/岩﨑 沙椰さん

思わず笑ってしまった思い出を閉じ込めた「笑いのガチャポン」により、過去の笑いを再び楽しむことでそれぞれが抱える悩みを和らげるアイデア。また、その笑いを友人とシェアすることで思い出話に花が咲き、「思い出し笑い」から一生の友情をも生み出すユニークな提案です。

デザセン学生スタッフからの応援メッセージ

このアイデアでは、思い出し笑いという個人的な記憶を、ガチャによって友人らとシェアすることで、過去の感情を「今」に鮮やかに結びつけ、抱えている悩みを和らげるとともに新たなつながりを作り出しています。提案パネルからもその楽しい雰囲気が伝わってくるように、皆さんにとって出来事や感情をシェアすることが日常的なものであり、そうした自分たちの目線から課題の本質を見つめることで、思い出し笑いは一人でするものという固定概念を思い切って振り切った、ユニークな提案となっています。

さらに磨きをかける点としては、「共有」から「共感」につなげてみるということではないでしょうか。笑っている人と一緒にいると、こっちまで楽しくなってくることがあるように、私たちは互いに影響し合っています。共有した笑いに対してリアクションのように「共感」を表明できる要素や、悩んでいる人に思い出し笑いを届けることができる仕掛け、全国の高校生や異なる世代とも分かち合える仕組みをつくることで、悩みを笑いで包み込む豊かな循環をつくり出し、この提案のタフな魅力が深まりそうです。

また、笑いによって和らいだ悩みを可視化して共有できる仕掛けをつくることで、自身の悩みを客観的に見つめることや大きな視点で捉えることにつながり、悩みを具体的な事象や感情として昇華させるきっかけともなり得るかもしれません。

『SMILEガチャポン』
『SMILEガチャポン』

二次審査時の提案パネル  PDFダウンロード