2018|準優勝・高校生賞・大学生賞

『選択制服』

瀬戸窯業高等学校(愛知県)
佐藤愛香さん(3年)/松島風葉さん(3年)/横田実空さん(2年) 大泉健太郎 教諭

制服で世界征服

あなたは自分が着てきた制服に不満を抱いたことはありませんか?現在、ほとんどの学校が当たり前のように男子がズボン、女子がスカートと定義づけ、制服が用意されます。誰がそういった固定概念を作り上げたのでしょうか。何がその固定概念を守り続けているのでしょうか。選択制服は、制服の必要性を根本的に見直し、誰もが着たい服を着ることができる社会の実現のための取り組みを提案します。

『選択制服』
『選択制服』

二次審査時の提案パネル  PDFダウンロード

受賞者の声

『選択制服』

1、自分たちがデザインの対象に挙げたテーマについて、デザセンでの取り組み前後で、考えや行動が変化したことはありますか?

「固定概念」ということを考えるようになりました。みんながどういう気持ちで制服を着ているのか、自分たちの視点でしか見えないことを調べていこうと思いました。また自分以外の小中学生の目線も知ることができ、そうした対象の人たちが、自分たちが思っているよりも「純粋」だということを知りました。(松島)

2、デザセンの参加を通して「デザインすること」について自分たちの考えや行動が変化したことを教えてください。

自分がみて気持ちいいなというバランスを考えることがデザインかなと思っていましたが、誰かのためにデザインすることのほうが重要なのだということを知りました。(松島)

実際にあるものをデザインするというイメージでしたが、デザセンをやってから、社会のしくみを変えるためのデザインという考えが重要なのだということがわかりました。(横田)

モノだけではなく、目にみえないしくみを考えることもデザインだということがわかりました。(佐藤)

チームワーク審査員からのメッセージ

学年の壁を感じさせない瀬戸窯業チーム。プレゼンテーションでの3人の役割分担のバランスが取れ、熱くデザセンに取り組んでいる連帯感を感じました。私たちが男女という括りで着ている制服への固定概念を、制服メーカーの方や、小学生や中学生にもインタビューし、「どの段階で構築されるのか」に気が付いたプロセスは素晴らしいものがありました。それが今回の準優勝という結果につながったと思います。教室で考えているだけではなく、疑問に思ったらすぐ行動・調査できたフットワークを活かして、今後も日本人の思い込みをどんどん掘っていってほしいと思ってしまいました。準優勝おめでとうございます。
企画構想学科2年 黒田直子